[大房岬]千葉
2014.5.17
南房総を行く、大房岬自然公園
探検キャンプの旅
「完璧とは、これ以上付け足すものがなくなった時のことではない。これ以上、削るものがなくなった時のことだ」
この考えは、登山やアウトドアにおいてもシンクロするのではないだろうか。
昨今のアウトドア業界では装備品やザックの軽量化、ミニマム化が求められており、かつ耐久性や強度も保たなければならない。非常に難しい課題であります。
「自分の求める理想の装備品がない・・・」
そんな発想から自分で装備品などを製作してしまうのが「ガレージブランド」
近年、さまざまなガレージブランドが誕生していますが、自分もこんな物を作ってみました。
おかもち型の燻製器
普通の家庭に「おかもち」なんて、ないですよね?
うちは実家がラーメン屋を経営していたので「おかもち」がたくさんあったのです。古くなったものを再利用しての燻製器です。
「へいっ!お待ち!」ばりに開閉可能。ラーメンと餃子は出てこないが、密閉度は抜群。そして頑丈!
100円ショップにて購入した網を切断し、挿入。これで本格的な燻製を味わうことができます。
そんなこんなで装備の軽量化だとかミニマム化だとかいう前に「まずは自分の体重の軽量化から始めろ!」って話です。
今回は「南房総の自然を楽しもう!」というコンセプトのもと、自分の生まれ育った南房総のおすすめアウトドアスポットの紹介となります。
都心から車で2時間ほどでアクセスでき、しかも格安の料金でキャンプが楽しめる「大房岬キャンプ場」からのリポートです!
大房岬キャンプ場
アクセス情報
・50台ほどの無料駐車場あり
おすすめポイント
・海から近く海遊びもできる
・2つのキャンプサイトが選べる
キャンプ場までの道のり
キャンプ当日。チェックインは13:00だから昼すぎに、家を出ればいいかなぁ。
なぜなら自宅から20分ほどで着くキャンプ場だからです。
こんなに近くにあるキャンプ場なのに、1度も行ったことがない。東京の人が東京タワーに行ったことがないような感覚です。
東京方面からのアクセスの場合は館山自動車道、冨浦ICを降り右折していきます。
道の駅「とみうら 枇杷俱楽部」
冨浦ICを右折し道なりに行くと見えてくるのが、道の駅「とみうら 枇杷俱楽部」
2000年の「全国道の駅グランプリ」で最優秀賞を受賞した、南房総観光の中心となる道の駅です。
特産の房州びわを使った商品が多数あり、その中でも「びわソフトクリーム」はおすすめです。
その他、南房総の特産品も数多く取りそろっています。キャンプの買い物をすませ大房岬へと向かいます。
インフォメーションセンター
大房岬インフォメーションセンターに到着。50台ほど駐車が可能な駐車場があります。
受付を済ませると、おばさんがテレビをつけてくれ天気の確認をしてくれました。
残念ながら夜から朝にかけて雨の予報・・・
忘れもしない昨年の朝霧高原での大雨の中の悲惨なキャンプがよみがえります。
でも今回は、何かあっても自宅まで近いし「すぐに帰れるぜ!」的な安心感がある。
インフォメーションセンターからキャンプサイトのあるビジターセンターまでは、車の通行許可書をもらわなければ、車で通ることはできません。
大房岬ビジターセンター
ここビジターセンターに車を停めておくことができないため、本来なら荷物を下ろしたらインフォメーションセンターへ車を戻さなければなりません。
ですが本日は貸し切り状態のため車を停めておいても良いとのことでした。
キャンプ場使用の料金は1張り630円と格安!
テントサイト内にはトイレ、炊事場はもちろんのこと、自動販売機と温水シャワーも完備されています。キャンプ用品のレンタルや販売もしているので「手ぶらでキャンプ」なんてこともできます。
リアカーも貸してもらえるので、荷物を積み込みキャンプサイトへ。
ここ大房岬キャンプ場には2つのキャンプサイトがあります。
両方のサイトを確認しましたが、第1キャンプ場は広々としており、木々に囲まれ暗く静かな印象です。ソロキャンプにおすすめだと思います。
炊事場はありますが、トイレに行くときは階段を上った展望台の方へ行かなければならないのが難点でしょうか。
第2キャンプ場は第1キャンプ場よりは狭い感じはしますが、海が近く明るい雰囲気があります。サイト内には炊事場、トイレが完備されています。
トイレまでは遠いですが広さのある第1キャンプ場へと向かいます。
リアカーを引くときは上り坂より下り坂の方がきつい・・・
誰かがものすごい勢いで押してくる感覚があります。
「押さないで!押さないで!」などと下手な1人芝居をしながら5分ほどでキャンプサイトに到着。
キャンプ開始!
最近、購入したモンベルのミニタープHX。
グリーン系の色のタープは虫が寄ってくるとの口コミが多かったですが、そんな感じはしませんでした。
逆にキャンプ場では明るく色映えして目立ちます。
同じモンベルのミニタープでもダーク系の色は遮光性があり、暑さをしのぐのに最適です。
サイトはフリーサイトで、常設テーブルとイスもあり便利です。
少人数でのキャンプ、ソロキャンプでは十分すぎるほどのスペースですが、逆に貸し切り状態がさみしい感じもします。
大房岬を探検!
夕食の支度には少し早いので、あたりを探検。まずはサイト近くにある、階段を上ってみます!
階段を上がって見えたのは、展望台です。この展望台近くにトイレがあるため、トイレのたびに階段を上っていかなければなりません。
展望台からは千葉の名峰と言われている「鋸山」が見えてきます。
また天気が良ければ、富士山、三浦半島が一望できます。
展望台近くには、冒険心をくすぐる別の脇道がありました。
整備された下りの階段ですが、海が近いためか湿っていて滑りやすくなっているので注意が必要です。
スピードの速さで写真には写せなかったのですが、おびただしい数のフナ虫が・・・
虫が嫌いな人にとっては、まさに地獄絵図。
視界が開けてくる景色からは海が見えてきて、潮の匂いと海風が心地よいです。
さらに進むと洞窟がありました。よく見ると洞窟の中には、手作りの鳥居と祠のようなものが。
いくら冒険心をくすぐられようと、この洞窟は危険な香りがしてなりません。
後日、この洞窟を調べたら「大房弁天の洞穴」といわれており、天狗がすんでいるとの言い伝えがあるようです。
入らなくてよかったぜ・・・
そんな危険すぎる洞窟を過ぎると、海に降りることができました。あわよくば今夜のバーベキューの食料を・・なんて考えてはいけません。
アワビやサザエなどの捕獲は禁止されています。
採ってしまえば逆に自分たちが警察に捕獲されてしまうよ!
探検もここで終わりかと思いきや、またまた冒険心をくすぐられる島が見えてきました。
海に阻まれていますが、まだ浅瀬のため渡ってみます!
残念ながら、ここから先は水深があるため泳いでいくか船で渡らなければなりませんでした。
あの島に行くには別のルートがあるようなので、次回はチャレンジしたい!
探検はここまでにして、今夜のバーベキューに使えそうな木々を集めながらテントサイトへ戻ります。
集めた木々は湿り気があるため、少しでも燃えやすくするため切込みを入れておきます。
山でのキャンプでは味わえない新鮮な海鮮バーベキューを楽しめるのも、南房総の海辺でのキャンプ場ならではの醍醐味です。
新鮮な魚介類は近くのスーパーで購入できますよ!
あたりは真っ暗ですが獣の目が近くで光っているのが見えます。野良猫がいますので食料などを荒らされないように注意が必要です。
注意書きの看板には「アナグマ、トビに注意!」とありました。
バーベキューの後は焚火でまったりとした時間を過ごします。潮騒と潮風が気持ちいい至福のひと時です。
キャンプ場近くにホテルがあり日帰り入浴もできますが、ビジターセンターにある温水シャワーを浴びて就寝です。
翌朝は予報通りの雨。
屋根のある炊事場で朝食作りです。
朝食はベーコンエッグマフィン。雨と海風が強くなってきたので、屋根のある炊事場には助けられました。
朝食後、小雨になるのを待ちテントの撤収です。
キャンプを終えて
しっかりと管理が行き届いているキャンプ場で、トイレや炊事場など清潔感があります。
海までも近く公園内も広いため1日中遊び尽くすことができ、子供から大人まで楽しめるネイチャースポットですよ!
ここ大房岬では、通年を通してキャンプファイヤーや磯遊び体験、ナイトツアーなどのイベントも開催しているので南房総の自然を体験してみてはいかがでしょうか!
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