アウトドアで実践するデジタルデトックス完全ガイド
私たちの脳は、スマホを通じて絶え間なく入ってくる大量のニュースやSNS・動画などの情報を処理し続けています。
スマホの通知やSNSから離れ、自然の音や景色に没頭することは、現代の脳疲労をリセットするのに最も効果的と言われています。そこで注目されているのが、アウトドアを利用したデジタルデトックスです。

現代人の1日の情報量は「江戸時代の1年分」さらに遡ると「平安時代の一生分」に相当すると言われています。現代人は膨大な情報量を処理し続けています。
脳疲労やSNS疲れはないですか?
スマホから入る膨大な情報は脳を酷使させ、情報の処理が追い付かない「脳疲労」の状態を引き起こします。またSNSでの他者との比較や、絶え間ないニュースの流入は無意識のうちにストレスを蓄積させてしまいます。
デジタル依存のチェックリスト

まずは「デジタル依存」に関して、自分の現状を客観的に振り返ってみましょう。
- 朝起きてすぐに、無意識にスマホを手に取っている。
- 慢性的な肩こりや首の痛み、スマホ首がある。
- スマホが手元にないと落ち着かない・不安になる。
- SNSで他人の投稿を見て、焦りを感じたりする。
- 集中力が続かず、仕事や勉強中に、スマホを気にしてしまう。
- 何もしない空白の時間に耐えられずスマホを触ってしまう。
デジタル依存は自分では、なかなか気付きにくいものです。まずは自分は「デジタル疲れかな?」と思うことが大切です。
なぜ今、アウトドアでデジタルデトックスなのか?

自宅でデジタルデトックスをするのは誘惑が多く難しいですが、アウトドアには「強制力」と「代わるもの」があります。
- 電波の入りにくい場所や、充電環境がない場所へ行くことで物理的にデジタルを遮断できる。
- 焚き火、調理、テント設営など、アウトドアでは、スマホ以上に没頭できる「生きるための作業」が豊富にある。
自然の中の方がデトックス効果が高い理由
自然にエゴなどはありません。「木々は自分の方が立派」だと競争なんてしません。川の流れも「流れるのが面倒」だなんて思ってもいないはずです。
自然は心のチューニングをフラットにしてくれる最適な環境です。
- 木々の揺らぎや川のせせらぎなど、心地よい自然の音は「脳の休息」に効果的です。
- 風の冷たさや土の感触、鳥の声など、脳にとって新鮮な刺激となります。
- 自然の中で日光を浴びることでイライラや不安を抑え、メンタル面での安定が期待できます。
- 自然の景色を眺めることで、スマホによる「近距離作業」で凝り固まった目の筋肉をほぐします。

スマホを置いて自然と触れ合うことで、脳だけでなく心身共にリフレッシュすることができます!
失敗しないためのルール

デジタルデトックスに失敗してしまう原因は、意思の弱さではなく「環境の設定」にあります。完全にスマホを断つのではなく、スマホに支配されない環境を作ることが成功のカギとなります。
スマホの置き場所を決める
自然の中で過ごしていても、スマホが視界に入ってしまったり、手の届く範囲にあると、どうしても気になってしまいます。車のダッシュボードの中や、カバンの底へ封印し、すぐに手の届かない場所へ保管してみましょう。

「スマホを置く場所=自分の時間を取り戻す場所」と考えてみて下さい!
時間は「3時間」から始める
「今日1日中、スマホを触らない!」といった極端な目標は、かえって大きなストレスになりかねません。まずは、自然の中で過ごす「3時間」から始めることを、おすすめします。

いきなりゼロを目指すと、反動で以前よりスマホを長時間触ってしまう「リバウンド」を招いてしまいます。
代わりの楽しみを用意
「スマホを触る暇がないほど楽しい!」と感じられるアウトドアならではの、代わりの楽しみを用意しましょう。
- 薪を割り、火を起こし、火を絶やさないように焚き火を楽しむ。
- コーヒーを豆から挽き、焚き火でお湯を沸かしコーヒーを淹れる。
- 記録をデジタルからアナログに変え、見えた景色や感じたことを、スケッチや日記に書く。
- 芝生や土の上を裸足で歩き、普段、味わえない感触を楽しむ。
- 双眼鏡や図鑑を持って、バードウォッチングや植物観察をする。

私は「キャンプ飯を作る時間」を楽しみにしています。「炭火でじっくりと肉を焼く」「ダッチオーブンを使って時間をかけて作る」「燻製を作る」など、立ち上る煙を眺めながら待つ時間は贅沢なひと時です。
周囲へ知らせておく
家族や親しい友人に「今から明日の夕方までデジタルデトックスするから連絡が取れない」と伝えておくだけで、心理的なハードルがグッと下がります。
- 連絡がつかないことを知らせておけば「返信義務」から解放されます。
- 伝えておくことで通知を気にする必要がなくなります。
- 「デトックスをしている」と話すことで、スマホを触っている所を見られたくないという心理が働き、自制心が強まります。

伝え方としては「今日はキャンプに行って、リフレッシュしたいからスマホの電源を切っておくね!明日の夕方には連絡するよ!」と一言話しておくとスマホを気にせず楽しむことができますよ。
完全に音信不通になるのが不安な場合は、宿泊施設やキャンプ場の管理等の電話番号などを伝えておきましょう。
おすすめの「環境」と「ギア」

デジタルデトックスを効果的に行うためには「物理的にデジタルが遮断される環境」や「デジタル以上に楽めるギア」を選ぶことが重要です。
アナログな道具
敢えて手巻きの時計や、紙の地図を使って不便を楽しんでみる。インスタントカメラは撮った写真を確認できず、枚数に限りがあるので「目の前の風景」を大切にするといったデジタルにはない感情が芽生えます。

ラジオは視覚を使わずに情報を得る道具として、必ず持っていきます。情報を「流し聞き」することでスマホを見てしまう習慣から解放されます。
電波の入りにくいキャンプ場
山奥の電波の入らないキャンプ場や、ホテルのチェックイン時にスマホを専用の箱に封印する宿泊プランもあるので、そういったサービスを利用することも効果的です。
またお寺に泊まり、僧侶と同じような生活を体験できる「宿坊」もデジタルデトックスを求める人たちに非常に人気があります。

宿坊では勤行、座禅や写経など古来から伝わるスケジュールがあるので、スマホを見るという感覚が薄くなるという効果があるようです。
身近にできるデジタルデトックス

宿泊施設やキャンプ場まで行かなくても、手軽にできる身近なアウトドア・デジタルデトックスもあります。
チェアリング
「チェアリング」はお気に入りのイスを持って外へ出かけ、好きな場所においてリラックスするという身近なアウトドアです。「何もしない」ことの心地よさに気付くはずです。
自然の中で座るという行為は、デジタルデトックスの「スマホを触らない」という消極的な目標を「景色を楽しむ」という積極的な楽しみに変えてくれます。

チェアリングはおすすめです!お気に入りのチェアに座っていると、眠ってしまうほどの没入感が得られます。
釣り
釣りは、魚を触ったりエサをつけたりと手が濡れたり、汚れたりします。この状態だと「ちょっとスマホをチェックしよう」という気持ちがなくなります。
また魚のアタリを待つ時間は、視線を一点に集中させることでスマホのことを一時的に脳から切り離すことができます。

実際に釣りをしている最中は、スマホを気にすることは少ないですね。「どうしたら釣れるのか?」と考えている時間が多い気がします。
ガーデニング
ガーデニングや土いじりで手が汚れていると、物理的にスマホに触ることができません。「手が汚れている」という状態は、デジタルバリアになります。
またデジタルの「即結果」の世界から、植物の「ゆっくりとした成長」への世界観へと意識を移してくれる効果があります。
デジタルデトックス後に起きた変化

私は定期的にデジタルデトックスを行っていますが、効果としては「自分を軸とした時間の使い方」や「自分を軸とした生き方」に意識が戻ってくる気がします。
他人がどう思っているのか?他人が何をしているのか?ではなく「自分が今をどう感じて、何をしているのか」を大切に感じられるようになりました。
また時間の感覚が長くなりました。「まだこんな時間か」という感覚が戻ってきます。スマホをチェックする時間を合計すると1日で数時間に及ぶこともあります。その時間が「ジョギング」「筋トレ」「趣味の時間」に充てられるため、1日が非常に長く感じられ、充実感があります。

デジタルデトックスを続けていると、ちょっとした買い物のお出かけには、スマホを持って行かなくなりました。持っていくのが面倒で手間という感覚です。
デジタルデトックスまとめ

デジタルデトックスを行う時は「完璧を求めすぎない」ことが大切です。「緊急時や、どうしても道に迷った時は使う」という安全策を自分に許しておくことで、心に余裕を持っデトックスを楽しめます。
デジタルから離れた時間を埋めるのではなく「今、ここで生きている」を味わうための過ごし方です。外部からの情報を遮断し、自分の内側から湧き出る感覚や、思考に耳を傾け「自分のための時間」を取り戻すことが目的です。
もし明日1日だけ「スマホに邪魔されない自由な時間」があるとしたら、あなたは1日をどう過ごしてみたいですか?今の自分とデジタル世界の距離が適切かどうか、時々自分に問いかけてみて下さいね!


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