初心者でも手軽にできるガイド交換の方法!
釣り竿のガイドが、何かの拍子に壊れてしまった!なんてことありますよね。
修理に出せばお金もかかるし・・「自分で直せれば」と思うが、上手くできるか不安になります。
ガイド交換は、コツさえ掴めば初心者の方でも十分修理は可能です。
お店に修理を出すと数千円かかりますが、自分で修理を行えば材料費だけで済みますし、愛着も湧いてくるはずです!
ガイド交換に必要な物

今回は2カ所のガイドが折れてしまったので、折れたガイドの外し方や、新しいガイドの付け方の解説をしたいと思います。
ガイド交換は初めてなので「初心者がどこまで出来るのか」などを踏まえ、仕上がりなどを見ていただければと思います。
仕上がりを左右するのは「事前の準備」です。最低限、必要なものをリストアップしてみました。
プロ並みの仕上がりを求めるのなら、専門的な道具が必要となってきますが、初心者が「とりあえず修理する」という範囲なら、ホームセンターや100円ショップなどで道具をそろえることができます。
ガイド本体と基本的な道具

まずは交換するパーツと、古いガイドを外すための道具が必要です。
- 新しいガイド: 竿の太さ(元径)や種類に合ったものを用意します。
- カッター: ガイドを固定していた、古いスレッド(糸)を切るために使います。
- ライター: 古いエポキシを少し温めて剥がしやすくするために使います。
ガイドの取り付けとコーティング

ここが仕上がりの美しさを決めるメインパーツです。
- スレッド(専用糸): 竿にガイドを固定するための糸。余ったPEラインでも可能。
- 2液性エポキシコーティング剤: ガイドの足を固める透明な樹脂。コーティングに使用。
- 抜き取り用のPEライン: スレッドの巻き終わりを引き込むために、10cmほどに切ったPEラインの輪っかがあると便利。
- 筆(使い捨て): エポキシを塗るために使用。
- マスキングテープ: ガイドの位置決めや、スレッドを巻く際の仮止めに使います。
下地の塗装に必要な道具

- 塗料:ガイドの固定のために巻いたスレッドをブラックの色を付けるために使用。
- 筆:スレッドの下地塗装の際に使用。
ガイド交換の手順
釣り竿のガイド交換は、焦らず丁寧に工程を重ねるのが成功の秘訣です。きれいに仕上げるための具体的な「5つのコツ」をまとめました。
古いガイドを外す

- ライターで炙るのは、エポキシを少し柔らかくするためだけです。2〜3秒サッと炙る程度にしましょう。
炙りすぎると竿本体を痛めるので、サッと数秒当てる程度にするのがコツです。

- カッターを入れる際は、竿の上ではなく、必ずガイドの金属の足の上に刃を当ててください。金属の上なら、多少力が入っても竿本体を削る心配がありません。
もっとも多い失敗は、古いエポキシを剥がすときに竿(ブランクス)を傷つけてしまうことです。力加減に注意してください。

- 古いスレッドが巻かれているので、ゆっくりと解いていきます。
- 「炙って、剥がす」工程をガイドとエポキシが取れるまで繰り返していきます。
下処理はしっかりと
古いガイドを外した後に残る「古いエポキシのカス」や「油分」は、仕上がりに直結します。

- 脱脂の徹底: アルコールやパーツクリーナーで、巻く場所をきれいに拭いてください。皮脂がついているだけで、エポキシが弾かれたり剥離の原因になります。
スレッドの巻き方

- スレッドをマスキングテープで仮止めします。今回はPEラインをスレッドの代わりに使用しています。

- 仮止めしたスレッドに重ねるようにし3〜5周ほど巻いていきます。
スレッドを巻くときは、爪の先やプラスチックのヘラで糸をギュギュッと横に寄せて、隙間ができないように詰めていきます。

- マスキングテープを外し、巻いたスレッドを整えていきます。
- マスキングテープで固定していたスレッドをカットします。

- 巻いたスレッドの上に新しいガイドを置きます。
- あらかじめスレッドが巻かれているので、ガイドが滑らずに固定できます。

- ゆっくりと締めながら巻いていきます。
- この時、スレッドが重ならないように注意しましょう。
テンションを一定にするのがコツです。糸が緩むとガイドが動いてしまいますので、常に一定の強さで巻くことを意識します。

- スレッドをガイドに巻き切る前に、事前に用意した「抜き取り用のPEラインの輪っか」を乗せます。
- 輪っかの上から、さらにスレッドをガイドの根元まで巻いていきます。
抜き取り用の輪っかの結び目は、下の方になるようにしないと、後からスレッドを抜くことができないので注意しましょう。

- ガイドの付け根まで巻き終わったらスレッドをカットします。
- 抜き取り用の輪っかの中にカットした部分のスレッドを通していきます。

- 輪っかの結び目のある方を、ゆっくりと引っ張ていきます。
- カットした切り端が、巻いたスレッドの下を通っていきます。

- 抜き出てきたスレッドをカットすれば、スレッドを巻く作業は終了です。
下地を塗る

巻いたスレッドに下地を塗ります。コーティング剤が透明なので、そのままの色がでます。
コーティングする

釣り竿のガイド交換において、コーティングの作業は仕上がりの美しさと強度を左右する最も重要な工程です。
コーティングの材料
- エポキシがメインの材料となります。
エポキシは「主剤」と「硬化剤」を 1:1 で正確に混ぜることが絶対条件なので、計量用注射器(シリンジ)で1:1の割合を正確に測るために必須です。
割合にズレが生じると、エポキシが固まらない(硬化不良)がおこり、一番のトラブルとして多いようです。
- 接着剤
接着剤でも代用は可能ですが、次のようなデメリットがあります。
- 乾くと表面が真っ白に粉を吹いたようになり、見た目が非常に悪くなります。
- 衝撃に弱いので竿がしなった際に、パリッと割れてガイドが脱落する危険があります。
コーティングの仕方
「薄く2回塗る」が基本です。 一度に厚く塗ろうとすると、垂れたりデコボコになったりします。
竿を回転させながら、筆を置いて液を塗っていくイメージです。
フィニッシングモーター 竿をゆっくり回転させ、液垂れを防ぐ電動工具です。プロ並みの仕上がりを求めるなら必要となります。
- 1回目:スレッドに染み込ませる程度。
- 2回目:表面を滑らかに整える程度。
ガイド交換の完成

やはり専門店での修理には及ばす、ボコボコした感じが出てしまいました。
回転させながらのコーティングは、手で回しながらの作業には限界があると感じます。
初めての作業で「完璧に綺麗に仕上げなきゃ」と思うと疲れてしまいますよね。
少し糸が重なったりコーティングが膨らんだりしても、それはそれで「自分で直した証」だと感じるはずです!
ガイド交換まとめ

一度自分でガイドを直せると、万が一釣り場でぶつけたり、経年劣化でサビが出たりしても「まあ、自分で直せるし大丈夫」だと心に余裕が持てるようになるような気がします。
ガイド交換のスキルアップを目指すのであれば、経験を積むことです。
もし身近に「ガイドが錆びている古い竿」があれば、それは最高の練習台です。
道具を大切に使い続ける自信は、釣り人としての成長にも繋がりますね!


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