関東冨士見百景にも選定される大楠山
雪山のシーズンとなりましたが、めったに雪の降ることのない温暖な地域で育った自分は、雪道での車の運転は未知の世界であり、雪道を歩くことでさえ自信がありません。
そんな自分が選んだ次の山は、三浦半島にある「大楠山」です。三浦半島は温暖な気候なので、雪の心配はないかと思い初心者の冬シーズンの登山には最適だと感じました。
また大楠山は歴史小説家の司馬遼太郎氏が「その山頂からの眺望は、日本国のどの名山よりもすぐれている」と記したほどの絶景が期待できる山でもあります。
大楠山
標高242m。
三浦半島最高峰の山。標高は高くはないですが周囲に高い山がないため山頂からの展望がよく三浦半島全域から東京湾、房総半島や富士山までも眺めることができます。
関東百名山の一つで、低山ながらも山頂からの大展望は「日本国のどの名山よりもすぐれている」と称賛されたほどです。
複数のハイキングコースがあり、レベルや所要時間に応じてコースを選ぶことができるため、初心者やファミリーでも無理なく安全な登山を楽しむことができます。
アクセス情報
- 横浜横須賀道路、横須賀インターより5分
- 各登山口付近に駐車場あり
おすすめポイント
- 多彩なハイキングコース
- 都心からのアクセス良し
- 山頂からの展望が魅力
登山口までの道のり

アクアラインにて東京湾を渡れば三浦半島までは1時間ほどで到着です。
アクアラインは、川崎側が「海中トンネル」木更津側が「橋」という構成になっています。これには明確な理由があります。川崎側がトンネルになっている理由としては、羽田空港が近いため、飛行機の航行の邪魔にならないように高い建物(橋の支柱など)を作れなかったからです。ちょっとした豆知識です。
横須賀にて車中泊

横須賀近辺で車中泊です。
「動く秘密基地」行きたい場所へ、気の向くままにハンドルを切れる自由が魅力の車中泊。さすがに温暖な三浦半島でも朝晩は寒さが厳しいです。

6:00起床
冬の早朝によく起こるフロントガラスが凍る現象。しかしこれは車内の結露により内側のフロントガラスが凍っています。
冷えた身体を暖めて、大楠山登山口近くの「菖蒲園」に向け出発です!
菖蒲園駐車場に到着

大楠山への登山口はたくさんあるようですが今回は、横須賀菖蒲園近くからのコースとなります。時期によっては駐車料金が無料となっています。
ここ横須賀菖蒲園の散歩道は、木道が整備されており、花菖蒲の中を散策できます。カメラを持っての撮影散歩や、ご家族・ご夫婦でのゆったりとしたお出かけにとても最適な場所です。
登山口までは舗装道路

民家のある舗装された道路をしばらく歩き、高架下をくぐり抜けます。登り始める前は寒くても、歩き出すと想像以上にポカポカする陽気に恵まれました。
さらに住宅地の中を抜けて阿部倉地区の登山口を目指します。
登山開始!

舗装された道から登山道らしい行程となっていきますが、整備されているため歩きやすい登山道です。
一歩一歩の慣れたリズムが、徐々に登山へのスイッチへと切り替わっていきます。

前回、行った御岳山ロックガーデンを思わせる自然豊かな登山道です。ひんやりとした空気感が、日々の喧騒を忘れさせてくれます。

その先を進むとだんだん山深くなってきます。所々に落ちている落ち葉から晩秋の気配を感じることができます。
衣笠コース分岐点

衣笠コース、塚山・阿部倉コースの合流地点です。
所々に案内標識が出ているので、初めての方でも安心です。

大楠山への案内板を超えると突如、人工的な景色が・・ゴルフ場のようです。
「この寒い中、よくゴルフなんてできるよなぁ」
きっと向こうの人も「この寒い中、よく登山なんてできるよなぁ」って思ってるよね・・

ゴルフ場の横の金網でできたトンネルを通り抜けます。

最後の階段を登れば山頂です!階段を登るにつれ、眼下の景色が広がっていきます。
大楠山の山頂に到着!

大楠山山頂に到着です!
広く開けた山頂広場には、景色を楽しみながら休憩やお弁当を食べられるように、ベンチが多数設置されています。
売店などかありましたが、営業していない様子です。冬の空気は澄んでいて景色も遠くまで見渡せます。
展望台と鉄塔

山頂広場には螺旋階段の展望塔があります。高さ約14メートルほどの鉄骨造りになっており、さらに高い位置から景色を楽しめます。山頂の休憩所、トイレ、展望塔は休業していますので、トイレは済ませておきましょう。

三浦半島や房総半島うっすらですが富士山もみえました。低山ながらも周囲に視界を遮る高い山がないため、非常に開放的な絶景が楽しめます。
遠くからでも目立つ、山頂付近の「白い塔」は「大楠山レーダ雨量観測所」という施設のようです。灯台のような、独特のドーム型をしており、大楠山のシンボル的な存在になっています。
下山開始!

天気もよく汗ばむ陽気ですが、登りでかいた汗が心地よい寒さに変わりつつあります。
まだ昼前ですが、下山後に鎌倉方面に行く予定なので、早めの下山です。

帰りは違う登山道を歩いてみます。土の匂いと混ざり合った、湿った落ち葉が、ふかふかのじゅうたんみたいで気持ちがいいです。

木々の間から木漏れ日が差し込み、水面をキラキラと輝かせる沢があったりと、下山の景色も見応え十分です。
菖蒲園駐車場に到着

菖蒲園の駐車場に戻り無事に下山です。
下山後の適度な疲労感と充足感が、次なる山に向かわせる力となっている気がします。
また、この感覚を味わいたくて次の山行を計画し始めている自分がいるのも確かです。
鎌倉・鶴岡八幡宮にて参拝

鎌倉方面に向かい鶴岡八幡宮にて参拝。
登山から帰ったあとの人混みの流れは、日常の時間の流れが、急に早くなったように感じます。
800年以上の歴史を持つ鶴岡八幡宮の境内には、多くの見どころがあります。源頼朝ゆかりの神社であり、古都・鎌倉を代表する観光スポットです。「鎌倉の守り神」「武士の守り神」として、多くの人々に親しまれています。
東京湾フェリーで帰宅

東京湾フェリーを使い千葉へ戻ります。東京湾フェリーは、神奈川県の三浦半島にある久里浜港と、千葉県の房総半島にある金谷港を結ぶ貨客フェリーです。東京湾を横断する約11.5kmの航路を、片道約40分で結んでいます。

ホテルのラウンジのような船内です。船内には海を望むシートや軽食を販売する売店があり、ちょっとしたクルーズ気分が味わえます。

このフェリーには何回か乗ったことがあります。子どもの頃のことです。船内から海が見たくて背伸びをして海を見てたら、知らないおじさんが僕を抱きかかえて海を見せてくれました。
とても僕は喜びました。
それを見た母親は子どもの危険を感じたのか僕をおじさんから取り上げました。母親がものすごく怒っていたのを憶えています。
これも母心なんですね。
千葉の名峰・鋸山

千葉の名峰「鋸山」が見えてきました。かつて「房州石」の採石場だったため、ノコギリの歯のようにギザギザとした稜線が特徴的な山です。
標高は329m。山内には「日本寺」や大仏様、「地獄のぞき」といった観光名所があります。
大楠山登山を終えて

積雪の多い冬の雪山を歩くには、アイゼンなどの準備や雪山登山の技術が必要となりますが、雪の心配のない南関東の低山なら、初心者でも十分に冬の登山を楽しむことができます。
真夏の低山ハイキングとは違い、冬の空気感景色は格別です!そんな特別感をじっくりと味わえるのが、冬の登山の魅力かもしれません。
三浦半島エリアは、海と山、自然と街の景観を一度に楽しめる、魅力溢れるハイキングエリアです。登山のあとには、新鮮な海の幸と豊かな農産物の美味しいグルメが堪能できますよ!



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