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【男体山】これは修行か!登山道も男らしい・日光男体山登山

北関東

[日光男体山]北関東
2013.9.25
雨にも負けず風にも負けず
日光男体山登山

暑すぎた夏も終わり、過ごしやすい季節となりました。遊びすぎた、夏の疲れも出てくる頃だと思います。
疲れてくると、やる気も出ず仕事さえも行きたくなくなってしまう。

そんな時、自然とネットで「元気になる言葉」「やる気になる言葉」などと検索してしまいます。

今で言ったら「人間だもの」でおなじみの、相田みつをさんの言葉で元気づけられる方もたくさんいると思いますが。

自分が学生の頃「山田かまち」という詩人が流行りました。

山田かまち

17歳という若さで亡くなった詩人・画家。死後、多くの詩や絵画の作品がみつかり、数々の名作、名言を残した人物です。

今でも覚えている詩に「じれったい」という詩があります。

じれったい。とにかく体が健康で、お腹一杯なら、ウキウキするのが当然だろ。
ウキウキしているだけじゃ、じれったくて仕方ないぜっ!

現在、仕事の休みの合間をぬって、ハードスケジュールのもと登山にでかけています。
そんな行動は「ウキウキしているだけじゃ、じれったくて仕方ないぜ!」という言葉に、少なくとも感化されていると思います。

今回の旅は、日光男体山にウキウキを感じたので行ってまいりました。
世界遺産「日光東照宮」をはじめ、歴史的建造物が数多く残り「華厳の滝」「中禅寺湖」などの景勝地で知られる日光。
日光に訪れるのは、中学の修学旅行以来となります。

今回目指す日光男体山は、日本百名山6座目となる登山となりました。

日光男体山

標高は2486m。栃木県日光市にある火山です。関東地方有数の高山で、成層火山らしい大きな山体をしている。
古くから山岳信仰の対象として知られ、山頂には日光二荒山神社の奥宮があり、日本百名山に選定されています。

アクセス情報

東北自動車道から宇都宮道路

二荒山神社に無料駐車場あり

おすすめポイント

日本百名山に選定されている

山頂からは中禅寺湖や戦場ヶ原の名所が一望できる

体力があれば初心者でも山頂を目指せる

登山口までの道のり

今回は高速道路は、なるべく使わず国道を利用しての旅となります。毎回、高速道路を利用しているので、飽きてしまったからです。

国道の方が時間はかかりますが、はじめて見る街並みや、お店などあり道中も退屈せずに楽しめます。

にんたまラーメン。千葉県の県北から茨城県にわたって何件かあり、前から気になっていたラーメン屋です。

「にんたま」とはニンニクと玉子のこと。店内はマンガ本をはじめ、ゲームコーナーまであるラーメン屋さん。
24時間営業なのに、豊富なメニューに関心します。ニンニクを大量に投入し、明日の登山に備えます。

国道16号沿いにあった「柏天然温泉・白金の湯」にて、ニンニク臭い体を洗い、さっぱりしました。
このまま国道を進み、埼玉県に入り、高速道路に乗ります。

佐野サービスエリアにて休憩。栃木名物でしょうか?「レモン牛乳」はじめて聞きました。
パッケージには関東レモンのロゴを大きくアピールしていますが、栃木というロゴは控えめに書かれています。
もっと栃木をアピールしたらいいのにと思いますが、そこには大人の事情があるのでしょう・・

甘さと、ほのかな酸味がありますが、レモンでもなく牛乳でもない、不思議な飲み物です。あわよくば男体山山頂で「レモン牛乳」を飲み干し、栃木を満喫しようと考えたのですが、そんな気は起きないドリンクです。

日光口PAにて車中泊です。寝ているときに、車の屋根に何かが落ちてくる「コツン」とした音が何度も聞こえました。
翌朝、辺りを見てみるとドングリがたくさん落ちていました。

前回の榛名山に続き、今回も雨。
しかし今回は登山決行です!

二荒神社

二荒神社
この神社が今回の登山ルートの玄関口となります。由緒正しい立派な神社です。「ふたら神社」と読むそうですが「にっこう」とも読めますね。

社務所にて記帳し、登拝料500円を払うと、お守りと地図をもらえます。巫女さんから簡単な注意事項などの説明もありました。

登山開始!

朝一でこの階段はキツイ・・登山口からの標高差は1200mなので、なかなか手ごわい登山となりそうです。
社務所で購入したお守りにも書いてあるように、本来なら登山ではなく、あくまで登拝です。
「世界平和」「健康祈願」「家内安全」あと「宝くじ当たりますように」と念じながら登ります。

階段を登りきった辺りで、1合目に到着。
あっさりと1合目に到着したので、今回は余裕とさえ感じてしまいそうですが、これからが本番です。

1合目から先は、木の根がむき出しの登山道です。歩きづらいので注意が必要です。

2合目まで長いなぁと思っていたら、3合目に到着。2合目の標識を見逃していたようでした。

3合目からは歩きやすい舗装道路になるので、ちょっとした休憩になります。

紅葉にはまだ早いですが、景色を堪能しながらの心地よい登山道が続きます。

鳥居が目印となる4合目付近です。
ここからが本格的な登山道となります。

朝から続く雨がぬかるみ状態となって、滑りやすい登山道が続きます。

避難小屋に書かれた5合目の標識。小屋の中でしばし休憩です。

樹木にかかる雨の滴が輝き、雨も強さを増してきました。

5合目からは岩場も大きくなってきます。岩をよじ登るような道のりが続きます。
登拝というのは束の間、この辺りからは「しんどい」「めんどくさい」「雨強いし帰りたい」とか・・邪念が芽生えはじめてきます。

「さすが男体山だぜっ!」なんて冗談を言えるのは今のうちだけ。
ここから先はさらに、岩場も大きくなってきます。

6合目付近の岩場は、雨で滑るためグリップの効いたグローブを着用し、岩をよじ登って行きます。

岩場あり、倒木ありと歩きづらい道の連続です。考えてみれば男体山は、登山道によくある「九十九折り」の登りではなく「直登」が続く登りです。そりゃ大変なはずだわ・・

この時点で、景観はほとんどありません。さらにガスってきました。

7合目にある避難小屋は天井が低いため、頭をぶつけないように注意しましょう。
一緒に行った山ガールは「うそでしょ?」「わざとでしょ?」ってぐらい頭をぶつけていました。

同じような岩場の景色と疲れがピークに達し、なんだか嫌になってくるのがこの辺りからです。

7合目の途中には鳥居があったり、鎖場もでてきます。さらに雨も強くなり、この辺りからは邪念さえも消え失せ「無心状態」
登拝からの~邪念からの~無心状態・・

これが男体山の修行の効果なのか・・

8合目に到着。瀧尾神社という小さな神社がありました。改めて安全祈願を願い参拝します。

ここからも急登が続きますが、もう帰りたくても帰れないところまで来てしまっています。
「パワースポットに来てパワーを奪われたら、元もこうもねぇよ~」などとブツブツ言いながら登っております。

地図にはのっていなかった気がしますが、9合目に到着です。
「物の怪(もののけ)でも近寄れぬ」と言われた日光男体山の山頂まで、もうすぐです。っていうか「もうすぐ」だと願いたい。

9合目を過ぎると森林限界に入ってきます。
さらに雨で濡れた火山礫が、登山靴にまとわりつき重さを感じてきます。おもりをつけて歩いてるみたいに・・

雨が霧雨となってミストシャワーのような状態に・・気持ちいいんだか、気持ち悪いんだか。

火山らしく茶褐色に染まった岩場が続きます。

ようやく山頂付近の鳥居が見えてきました。

日光男体山山頂!

日光男体山、山頂到着
標高2486m

登頂記念に鐘を鳴らしてみると、けっこう大きな音がします。
もちろん、こんな天候なので他の登山者の姿はなく、山頂は貸切状態です。

広い山頂を探索すると一等三角点もありました。世の中には色々なマニアの方がいて「三角点マニア」の方いわく、三角点を踏みつけるのは邪道らしいです。

日光二荒山神社奥宮と二荒山大神。

まるで修行を達成した修行僧のように、クールに剣にタッチする。(雨に打たれ、身も心もクール)

まるで修行を終え、悟りを開いたかのように無心で下界を見渡す。(この天気じゃ、はしゃぐこともできず放心状態)

下山開始!

 

まるで修行を終えた修行僧のように、淡々と下山する。(雨が強くなって、寒いし早く下山したい)

今回の男体山登山は、心の声さえも見透かされているようでした。

濡れた岩がツルツル滑り、危なかったです。

一瞬ですが雲がひき、眼下には中禅寺湖が見えました。

4合目付近まで下りてくると、雨は激しさを増してきます。強くなる雨には、開き直りが必要。

特に雨の日には、登りより下山時の方が注意が必要です。下山時の方が体力の消耗も激しかったです。

なんとか社務所が開いている時間に下山できました。社務所にて山バッジを購入。

疲れた・・もうグデグデです。これから千葉まで帰るんですよ・・

びしょ濡れになった着替えを済ませ、帰るころには男体山の姿が見えました。
あの山頂まで登った!という充実感はいっぱいです。

登山を終えて

今回は、いつもなら避けていた雨の中の登山となりました。雨の日は濡れるし、滑るし、景色は見えないし、良いことは何もないと、これまで思っていましたが、登山時には晴れていても、天候の移り変わりが激しい山では、雨が降った時のスキルは当然に必要となってきます。今回はそんなスキルと経験を身に着けられた貴重な体験となった気がします。

晴れていれば景色も最高な百名山です。体力に自信のある方は、これからの時期、紅葉と眼下に広がる中禅寺湖のコントラストを楽しんでみてはいかがですか?

山バッジ

高低差1200mのつらかった登山を思い出すと、この男体山のバッジに刻み込まれている「男」という文字が「男の勲章」のようにも思えました。初めて大雨の中、登った男体山のバッジは思い出の深い、山バッチの1つとなりました。

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